あなたは大丈夫? アップル元CEOが語る「成功の暗黒面」とは – BUSINESS INSIDER JAPAN

ジョン・スカリー氏

アップルとペプシコの元CEOジョン・スカリー氏は「自らの成功体験の犠牲になるのは避けるべきだ」と話す。

Brad Barket / Stringer / Getty Images

成功し、勢いづいているほど、転んだ時の痛手は大きい。

アップルとペプシコのCEOを歴任し、現在は医療介護分野のスタートアップRXAdvanceの会長を務めるジョン・スカリー(John Sculley)氏いわく、成功体験が原因で起きやすくなる、失敗のパターンがあるという。

Business Insiderとのインタビューの中で、スカリー氏はコダック(Kodak)を例に挙げ、この失敗のパターンについて解説した。

一世を風靡した巨大企業コダックが破産法を申請したのは、iPhoneの登場から数年後の2012年のことだった。

「なぜ、デジタル写真を世に送り出し、世界最大の写真用品メーカーとなったコダックは、カメラがスマートフォンに取って代わられるという時流を見逃したのだろうか? 」スカリー氏は問う。

同氏には持論がある。成功した企業 —— そして人々 —— は、自己満足に陥りやすくなる。大きな賭けに出ることが減り、すでに確立された手法に固執する傾向が見られる。スカリー氏はこれを「自らの成功体験の犠牲」になっている状態だと言う。

「自らの成功体験の犠牲となることで生じる不利益は、成功に向かう途中で起こした間違いのそれよりも深刻だ」と同氏は語る。

スカリー氏は、成功のこの暗黒面こそが、インテルやマイクロソフトが個人向けコンピューター分野でこれだけの躍進を果たしながらも「スマートフォンの台頭を見逃した」理由だと言う。

「様々な業界で働いてきたこれまでの人生で、時代を席巻した企業が、次世代では、自らの成功体験の犠牲となる様をしばしば見てきた」と同氏は回顧する。

では「自らの成功体験の犠牲」とならないためには、どうすれば良いのだろうか?

スカリー氏は、学校で教わったことを「忘れ」、正しい答えを見つけられるかどうかで思い悩むのを止めるべきだと言う。不確実性を許容し、新たなことにも臆せず挑戦すべきだ、と。

「大きなリスクを負う覚悟を決めなければならない」スカリー氏は言う。「大胆に挑戦することだ。間違いを犯そう。実際、人は成功体験よりも、失敗から多くを学ぶ。失敗を恐れないことだ。同じ過ちを繰り返さなければいい」

[原文:There’s a major dark side of success, according to the former CEO of Apple

(翻訳:忍足 亜輝)

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