OSバージョンアップから取り残された「時代遅れのAndroid端末」がどれくらい動いているのかがグラフで明らかに – GIGAZINE






2017年5月にGoogleは日常的に利用されているアクティブな状態のAndroid端末の数が20億台を突破したことを明らかにしました。スマートフォン市場の約8割を占めるAndroid端末ですが、iOS端末に比べると最新OSへのバージョンアップ率が低く、実動端末のバージョンが複雑化していく「断片化」問題を抱えていることでも知られています。GoogleやMicrosoftで技術者として働いてきたDan Luuさんが、古いバージョンのAndroid OSが増え続け、断片化問題がよりいっそう深刻化している状況をグラフで示しています。

There are over a billion outdated Android devices in use
https://danluu.com/android-updates/

以下のデータは、過去7日間にGoogle Playストアにアクセスした端末の情報をもとに、Android端末のOSバージョンシェアをグラフ化したものです。Google Playストアにアクセスしていない端末はカウントされないことから、稼働中のすべての端末を捕捉できないものの、一般的にGoogle Playストアにアクセスする端末は日常的に使われるアクティブな端末であるため、よりAndroidユーザーの実態に近いデータであると言えそうです。

現時点で確認できているOSバージョンはマイナーなものまで含めると全部で103種類に及びます。実動端末のバージョンが増えまくってきた状況がよくわかるのが以下のグラフ。横軸は年、縦軸がパーセンタイルで数値の大きいものが古いことを示しており、現行のメジャーバージョンが青、6カ月以内が黄色、1年以内がオレンジ色、2年以内が暗赤色、3年以内が明るい赤と白、4年以内が明るいグレー、5年以内がグレー、6年以上が黒色と、OSバージョンの「鮮度」が色分けされています。


「新しいメジャーアップデートが登場すると新OSを採用する新端末の増加に伴って青色のシェアが大きく伸び、他のバージョンがじりじりとシェアを減少させる」という共通の傾向があることが確認できます。ただし、青色とオレンジ色の境界線の傾きが年を追うごとになだらかになっていることから、新メジャーバージョンの登場によってOSアップデートされる端末の割合が減っていることがわかります。これは、Android端末の普及が進み数が増えすぎたことや、OS改訂による機能向上の余地が小さくなり、古い端末の使用年数が増加傾向にあることが原因だと考えられます。

縦軸に端末のOSが最新OSの登場時期からどれくらい経過しているのか、横軸に年月をグラフにし、50・75・95・99の各パーセンタイルの推移をグラフ化するとこんな感じ。全体に右肩上がりの中、メジャーOSの登場時点でグラフは大きく下がることがわかります。新OSの登場によって古いOSが使われなくなるという「若返り」が定期的に繰り返されつつも、古いOS搭載の端末が確実に使われ続けているという実態も確認できます。


年代別にOSの「時代遅れ」具合を示すのが以下のグラフ。縦軸が端末のOSが最新OSの登場時期からどれくらい経過しているのか、横軸がパーセンタイルで、2010年(黄色)、2012年(薄緑色)、2014年(緑色)、2016年(濃い緑色)の年代別にグラフ化しています。2010年から2016年と時間がたつにつれて、グラフが右上方向に集まることから、時代遅れになったOSが居残っていることが確認できます。


上記グラフを年代別にアニメーションにすると、時代遅れ端末が確実に居残っているのがよくわかります。

断片化問題によってアプリ開発者に困難な作業を強いることからGoogleはその解決に乗り出しており、2011年には最新OSのサポート方針「Android Update Alliance」を打ち出しましたが、実現されることはありませんでした。また、最新のAndroid 8.0 OreoでOSアップデートが容易になる見込みであることを発表しており、その実現が待たれます。いずれにせよ、iOSに比べるとOSの断片化問題に関してはAndroidの状況はきわめて困難な状態であり、新機能の普及だけでなくセキュリティ面でのフォローも含めるとGoogleは時代遅れのAndroid端末への対応は待ったなしと言えそうです。

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