ロボットホームが挑む不動産業界の透明化–IoTが賃貸住宅経営を変える – CNET Japan



 賃貸住宅経営がIoT機器の登場により、大きく変わろうとしている。電話やメールが主だった大家、管理会社、入居者のやり取りがチャット化され、部屋には外出先からでも操作できるLED照明やカメラを完備。セキュリティセンサやスマートキーによる防犯性能も整える。

 従来の賃貸住宅とは明らかな差別化が図られ、オーナー、管理会社、入居者のすべてにメリットを与えられる。IoT機器開発を行う「ロボットホーム」を立ち上げ、誰でも手軽にIoTの賃貸住宅を提供できる「賃貸住宅キット」をすでに2000台以上提供している、ロボットホーム取締役兼インベスターズクラウドCTO松園勝喜氏に、IoT機器がもたらす賃貸経営の変化と、新たに挑む“家賃の見える化”について聞いた。

ロボットホーム取締役兼インベスターズクラウドCTO松園勝喜氏
ロボットホーム取締役兼インベスターズクラウドCTO松園勝喜氏

オーナー、管理会社、入居者すべてにメリットがある賃貸住宅キットとは

――賃貸住宅キットの内容について教えてください。

 賃貸住宅キットは、タブレット型ゲートウェイの「CENTRAL CONTROLLER」、窓の開閉を検知する「WINDOW SECURITY」、機器を遠隔操作できるリモコン「NATURE SENSOR REMOTE CONTROLLER」、4つの方法で解錠できる「SMART LOCK」、遠隔操作でライトの調光調色ができる「SMART LIGHT」、外出先からも受話応答が可能な「DOOR PHONE」のIoTデバイス群です。いずれもロボットホーム内で企画、開発、設計し、システム作りまでを手がけています。

 通常のスマートハウス機器というと、スマートロックや防犯センサといったガジェットを思い浮かべる方が多いと思いますが、賃貸住宅キットでは、そうした機器を用意しつつ、タブレットを使って管理会社やオーナーと簡単にやりとりできる環境を整えていることが特徴です。

賃貸住宅キット
「賃貸住宅キット」を導入した賃貸住宅

 従来、入居者と管理会社、オーナーのやりとりは電話や紙ベースのものが中心でしたが、賃貸住宅キットではチャットがベースになります。入居者は「窓の開け閉めがスムーズじゃない」などちょっとした不具合を感じていても、管理会社に連絡することがおっくうで、我慢してしまうケースが多いんですね。

 チャットであれば24時間問い合わせ受付ができますし、対応もスムーズ。同様に管理会社側も家賃の入金状況などがチャットで管理できますから、入居者、管理会社、オーナーのすべての人にメリットを感じてもらえるシステムだと思います。

――チャットを採用する理由は時間を問わず連絡がとれるところですか。

 それももちろんですが、ログとして残せる部分が大きいですね。電話や紙といったアナログベースのものだと、入居者がどんなことで困っているか、オーナーが知りたいのはどんなことかといった、普段のやり取りが残せていませんでした。それをログとして保存することで、機械学習させ、AI化も進めています。

 例えば、鍵をなくしてしまって家に入れないというのは、賃貸住宅でよくあるトラブルの1つですが、賃貸住宅キットを導入していれば、スマートフォンのアプリから「鍵をなくした」とチャットで問いかけることで、スマートロックの暗証番号が返答され、自宅に入ることができます。こうした今までにない入居体験を提供できるのが賃貸住宅キットのメリットです。



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