Apple「W1」チップの真価とは? 「Beats Studio3 Wireless」の進化と深化


 およそ1年前の2016年9月、Beats by Dr.Dreがワイヤレスイヤフォンの「Beats X」など3つの新製品を発表した。いずれも米Appleの「AirPods」と同じ「W1」チップを搭載し、BluetoothのClass 1対応やAppleデバイスとの接続性向上といった新機能で注目を集めたが、ノイズ・キャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドフォン「Beats Studio Wireless」の新製品はなかった。

 10月中旬に発売される「Beats Studio3 Wireless」は、W1チップを搭載したBeats Studio Wirelessの後継機だ。製品としては約2年ぶり。1年という時間をかけ、W1チップの機能を最大限に発揮させるために熟成させたモデルという。


「Beats Studio3 Wireless」。カラーはマットブラック、ホワイト、ブルー、レッド、ポーセリンローズ、シャドーグレー。価格は3万4800円(税別)

バッテリー駆動時間が2倍に

 Beats Studio3 Wirelessを一見して、デザインのテイストは変わっていないことが分かる。ハウジングの最も目立つ場所に「b」の文字を入れ、円を基調にしたシンプルかつ機能的なデザイン。既にBeatsブランドのアイコンとなっているシルエットだが、実は使われている素材や塗料は変更され、マットな部分とグロッシー(光沢のある)なパーツともに高級感を増した。またブラックモデルは「b」の文字も黒いため、落ち着いた大人のイメージ。目立つデザインが好みではない人にもうれしいスタイルになった。

 外観よりも大きく変化したのは中身だ。W1チップは、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)やBluetoothの機能をあわせ持つ統合型のプロセッサ。まずiPhoneやMacBookといったAppleデバイスとのペアリングはワンステップで、同一のiCloudアカウントでログインしていれば、シームレスにハンドオフが可能になる。例えばiPhoneでの通話が終了したらMacBookでの映画鑑賞に移るのも容易だ(OS X Sierra、iOS 10、watchOS 3以降が必要)。

 また昨年の新製品と同様、Bluetoothは電波強度の高いClass 1をサポート。対応機器との組み合わせなら広い有効範囲(約100m)と接続時の安定性向上も期待できる。接続は途切れにくく、干渉も起きにくい。

 そしてW1チップを採用した最大のメリットはバッテリー駆動時のスタミナだろう。ノイズキャンセリング機能には新規開発の専用チップを用いるが、W1が制御することで、消費電力を抑えつつ最大限のパフォーマンスを発揮するという。実はBeats Studio3 Wirelessのバッテリー容量は従来機(Beats Studio Wireless)と同じ。しかしノイズキャンセリング使用時の駆動時間は、従来機の連続12時間に対して連続22時間と飛躍的に延びた。ノイズキャンセリング機能をオフにすれば最大40時間だ。


充電は付属のMicroUSBケーブルで行う。約10分の充電で約3時間の使用が可能になる「Fast Fuel」(急速充電)機能もある


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