圧倒的シェア誇る弥生が目指すのは業務プロセス全体の自動化



業界人の《ことば》から
第271回

2017年11月15日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

今回のことば

 「30年間、スモールビジネスに寄り添った製品を投入してきた弥生が、これから目指すのは事業の立ち上げから成功までを支援するスモールビジネスの事業コンシェルジュ。いまはまだ『見習いコンシェルジュ』の段階」(弥生の岡本浩一郎社長)

 弥生が開発、販売する業務ソフト「弥生シリーズ」が今年、誕生から30年目の節目を迎えた。

 同社の創業は1978年だが、1987年10月に弥生シリーズの第1号製品となる「青色申告会計 弥生」を発売した。

 「それまでは、帳簿は手書きであり集計には電卓を使っていた。まだPCが普及しはじめの段階であり、徐々に会社のなかでも利用されはじめてきたところ。弥生を使う人たちは、PCの初心者であり、会計も初心者。その時期から中小企業、個人事業主といったスモールビジネスに寄り添った製品を投入し、スモールビジネスの会計を根本から変えてきた」と、弥生の岡本浩一郎社長は語り、「長かったようで、短かったような30年だった」と振り返る。

3人に2人が弥生会計を選択している

 いち早くWindows版に対応したことで、Windows 95の発売以降、普及に弾みがついたほか、2012年にはクラウドアプリ「弥生オンライン」の提供を開始。現在では160万社が利用。デスクトップ分野、クラウド分野ともに、ナンバーワンシェアを獲得している。

 「デスクトップアプリでは業務ソフトにおいて、18年連続でナンバーワンシェアを獲得。申告ソフトでは、13年連続でトップシェアとなっている。シェアは66.2%。3人に2人が弥生会計を選択していることになる。また、個人事業主向けのクラウド会計市場では56.8%のシェアを持ち、圧倒的シェアとなっている。弥生が多くのスモールビジネスに利用されている理由のひとつは、会計事務所とのパートナーネットワークである弥生PAPの存在にある。現在、8444事業所が参加している」などと述べた。

 2017年9月期の2017年度通期業績で売上高は170億円に達し、売上高、利益ともに過去最高を更新。それまでの過去最高だった2014年度には消費税率の変更での特需が生まれたが、今年度はそれを超える業績だったという。安定的な成長を遂げていることの証だ。

 「30年の歴史のなかでは会社の名前も変わり、株主も変わったが、誕生から普及、発展へとつなげることができた。今後、さらなる進化を遂げていくことになる」とした。







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