「後ろから乗る」電動車いす、ロボット開発のテムザックが発売(ニュース)



 ロボット開発のテムザックは2017年11月20日、車いすの代わりに利用することを想定した乗車型のロボット「RODEM」の販売を開始した。一般的な車いすは前から椅子に座る形式だが、RODEMは後ろから乗り込む形式で、電動で走行することが特徴だ。「まずは車いすとしての利用を想定しているが、将来的には若者も利用できるような小型の乗り物を作りたい」とテムザックの高本陽一社長は話す。

テムザックが開発した乗車型ロボットの「RODEM」

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 RODEMは後ろから乗り込むことで、「患者が自力で乗り降りできることを目指した」と高本社長は説明する。椅子が上下や前後に動き、ベッドや椅子からRODEMに乗り移る際には、ベッドやいすの高さにRODEMの椅子の高さを調整して腕の力で乗り移れる。RODEMで移動する際には前傾姿勢となる。テーブルや洗面台の高さに椅子の高さを調整することで、介助者なしで食事や手洗いが可能だ。

 操作はRODEMのジョイスティックか、スマートフォンアプリで実施する。スマートフォンアプリの場合、Bluetoothを使って操作する。「椅子に座った際などは、スマホアプリを利用してRODEMを部屋の隅に移動させるといった使い方ができる」(高本社長)という。

RODEMの使い勝手について説明するテムザックの高本陽一社長

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 RODEMの大きさは「一般的な車いすより幅は数ミリ大きく、長さは少し短い程度で、車いすが通れる場所であれば利用可能」と高本社長は説明する。1回8時間の充電で15キロメートル以上走行できる。現状では「室内での利用を想定し、自宅の庭などの屋外でも使える仕様になっている」(高本社長)。

 価格は販売する場合98万円(非課税)。レンタルでの利用の場合は月額約5万円程度で、介護保険を適用した場合は約5000円~1万円を想定している。ブルーメタリック、ピンクメタリック、ダークグレーメタリック、シルバー、ホワイトの5色用意している。商社のCBCが総代理店となり販売する。2017年11月20日から販売を開始するが、最初の出荷は2018年5月頃を見込む。

 高本社長は、「RODEMは発表から約8年経ってやっと発売にたどり着いた。AI(人工知能)や自動運転の研究は常に続けている。RODEMを発展させて、最終的には街の中心部などで利用するような、小型の乗り物に進化させていきたい」と強調した。



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