シャープが東証1部に復帰、「8KとAIoT推進の中計を実現させる」(ニュース)



 東京証券取引所におけるシャープ株式の上場市場が2017年12月7日、2部から1部に指定替えされ、同日午前に記念セレモニーが開催された。同社は2016年3月期に債務超過に陥り、同年8月に1部から2部へ指定替えされており、1年4カ月ぶりの1部復帰となった。

東証1部指定記念のセレモニーに臨むシャープの戴社長

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 台湾の鴻海精密工業出身でシャープの経営再建の陣頭指揮を執ってきた戴正呉社長は、東証1部復帰の意義について「会社の信用と会社の将来、優秀な人材の確保のため。次の100年に向けて、復帰は必ずしないといけなかった」と語った。今後の経営方針については「8KとAIoT(AI+IoT)で世界を変える」とする中期経営計画の事業ビジョンを改めて披露し「中計を実現し、KPI(重要経営指標)として掲げた数字を実現していく」と意気込みを示した。併せて、有機ELパネルについてスマートフォン向け6.18型パネルのサンプル出荷を2017年12月下旬に始めると表明した。

 進退について戴社長は「中計の達成は私の使命であり、この責任を一身に背負い、中計の最終年度である2019年度まで全力で取り組む覚悟だ」として、当面は社長を続投する意向を示した。一方、「次期社長育成のため、共同CEO体制への移行やオペレーション決裁の権限の共同CEOへの移譲を今後検討する」と表明した。

 戴社長は「東証1部復帰後に退任し、社内外から日本人の後任を選ぶ」との意向を2016年12月に示していた。この点について問われた戴社長は「『1部指定後に退任したい』という気持ちは今も変わらず、本当は辞めたい。ただ、業績が成長途中での退任は異例であるし、社長は株主総会で選任された取締役の中から選ばれることが通例であることから保留となった」と明かし、「私個人のわがままではない」としている。



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