超高層ビルと同じくらい“長い”グーグルの新社屋、次世代トレンドとなるか(BUSINESS INSIDER JAPAN)



グーグルの新ロンドン本社は、完成時にはイギリスで最も高い高層ビル「ザ・シャード(The Shard)」の高さを上回る“長さ”になる。

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ザ・シャードは高さ1016フィート(約310メートル)。グーグルの新ロンドン本社はほぼ同じサイズだが、高層ビルが横たわったような形になる。長さは1082フィート(約329メートル)だ。

設計を手掛けるビャルケ・インゲルス・グループ(Bjarke Ingels Group)とヘザーウィック・スタジオ(Heatherwick Studios)はこのビルを「ランドスクレイパー」と呼んでいる。巨大な建物が縦ではなく、横に広がっているからだ。

グーグルのランドスクレーパーは世界初の試みとなる。だが、未来学者のエイミー・ウェブ(Amy Webb)氏は、ランドスクレイパーは今後20年間、アメリカにおける主流となると考えている。同氏はランドスクレーパーについて、リサーチ会社イプソス(Ipsos)の2017年「What the Future」レポートの中で次のように記している。

「ランドスクレイパーは今までに見たこともないような全く新しい街の姿を作り出す。そして人々の生活をよりゆったり、地に足のついたものにするだろう」

同氏は社会経済的、地政学的、およびビジネス的なトレンドを定量データに基づいて分析している。

ランドスクレイパーがもたらす未来を見てみよう。

※画像付き詳細は記事上部のリンクよりご覧になれます。

ランドスクレイパーには4つのトレンドが見られるとウェブ氏。

1つ目は、ニューヨークやサンフランシスコといった人口密集地から、テキサス州オースティンやアリゾナ州フェニックスなど、まだあまり発展していない地域へ移住する人口の増加。建築には広い土地が必要になるため、ランドスクレーバーは土地に余裕がある街に多くなるとウェブ氏は予測する。

「経済の新しい中心地の場所を自由に決めることができるようになる。そして街の中心ではなく郊外に向かって発展していく」とウェブ氏。「2017年の今、誰も行きたいとは思わない場所でも『2030年までにこの場所をX業界のハブにする』と決断しない理由はない。業界はバイオテックでも、農業でも、ゲノム編集でも何でも構わない」

2つ目、エレベーター技術の最新のイノベーションによって、ランドスクレーパー内の移動はより簡単になる。2017年6月、ドイツのメーカー、ティッセンクルップ(Thyssenkrupp)は、ケーブルを使わないエレベーターを発表。上下に加えて、左右にも動く。

3つ目、投資家やテック企業は、特に荷物の配送に利用するために、ドローンに巨額の資金を投入している。例えばアマゾンは、ドローンによる配送計画を今年初めに発表した。

今後、配送用ドローンは都会の空を賑わせるだろうとウェブ氏は予測する。それに対応するために地方行政当局は、空路の規制を行わざるを得なくなる。規制にはビルの高さ制限も含まれるだろう。

「多くの物が頭上を行き交うようになる」とウェブ氏。「頭上の空中スペースは規制されていないが、規制をしていくことになる。これは新しい挑戦だ。空に見えない高速道路ができる」

最後の4つ目、気候変動によって強大化したハリケーンなどの気象現象が、より頻繁に、より強力になりつつある。将来、高層ビルの建築は危険性を増していく一方だろう。強風で大きな横揺れが発生してしまうとウェブ氏は述べた。

「気候変動は一過性のものではない」とウェブ氏。「現在、アメリカ経済の中心地となっている場所は、近い将来、気候変動に関連した問題に直面するだろう」

建築は2018年にスタート。グーグルの11階建てランドスクレーパーは広さ100万平方フィート(約9万3000平方メートル)、7000人を収容する予定。

[原文:Google’s new ‘landscraper’ will be as long as a super-tall skyscraper is high ー and it could be the next big building trend]
(翻訳:まいるす・ゑびす)

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