1000人以上が開発に協力した、クールな2in1タイプのノートPC(BUSINESS INSIDER JAPAN)



CESで新しいノートPCが登場しているが、Eve V(イヴ・ヴィー)という2in1タイプのノートPCをご存知だろうか。OSはWindows 10、マイクロソフトのSurface Proとよく似ている。

1000人以上が開発に協力した、クールな2in1タイプのノートPC【全写真つき記事はこちらから読めます】

だが、Eve Vはインテルが支援しているフィンランドのスタートアップが開発したノートPC。

デザイン、プロセッサー、キーボードカバーの素材まで、あらゆる要素はEveのファンコミュニティーが決めた。1000人以上がEve Vの設計にフィードバックを寄せたことで、理論的には、このノートPCは最も厳しいユーザーたちの要求を適えている。

マイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏すら、クラウドファンディングでのEveの盛り上がりを目にして、その開発に加わろうとしたほどだ。

1週間ほどEve Vを使ってみた。Eveのコミュニティーは素晴らしい。クラウドで集まった知恵が上手くまとまっていない点が2、3あるものの、Surface Proと比較しても、Eve Vは優れた点が数多くある素晴らしいプロダクトだ。

Eve Vは2in1タイプのノートPC、OSはWindows 10。マイクロソフトのSurface Proに似ている。

キーボードは取り外し可能で、大きなタブレットとして使える。スタイラスでノートをとることも可能。

これがEve V。

こちらはSurface Pro。よく似ている。

Eve Vは一定のロットをファンに向けて販売する。Eveは小さなロット数を直接顧客に販売することで在庫を抱える必要がなく、コストを削減できると語る。

Eve Vには、799ドルの廉価モデルから1999ドルの最上位モデルまで、複数のモデルがある。Surface Proでは別売り(それぞれ99ドル、159ドル)のスタイラスとキーボードが付属している。

特長は何だろう? Eve Vを開発したスタートアップ企業Eveは、Surface Proは素晴らしいが、ハイエンドユーザーには物足りない面があると考えた。

そこでEveは、クラウドファンディングに参加した熱心なファンによるコミュニティーを作った。参加者は誰もが、本体サイズからプロセッサー、キーボードカバーの素材まで、何にするか投票できた。

以前、EveのCEOコンスタンティノス・カラセビディス(Konstantinos Karatsevidis)氏は「V」は元のコードネーム「ピラミッド・フリッパー(ピラミッドをひっくり返すもの)」から取ったとBusiness Insiderに語った。つまり、通常のハードウェア開発でのトップダウンモデルを逆にしたことを表している。

そしてSurface Proを非常に興味深い方法で改善した、とても気の利いたデバイスを思いついた。

その良い例としては、キーボードカバーはBluetoothデバイスになっており、本体から取り外した状態でも使用できる。ちなみにSurface Proのキーボードは別売りで159ドル、さらに接続していないと使用できない。

また電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵され、電源オンやスリープからの復帰と同時にアンロックできる。

デザインは美しく、スピーカーの品質も良い。Windows 10はデフォルトのままで、Eveは特別なソフトウエアをインストールしていない。最終的にコミュニティーは素晴らしいプロダクトを生み出した。

CEOのカラセビディス氏によると、開発初期には超薄型で超軽量なノートPCが求められていると考えていた。だが違った。ユーザーは、たとえSurface Proよりも分厚くても、多くのポートと長い駆動時間を求めていた。

バッテリーについては、私の場合は、フル充電で約4時間しか持たなかった。

だがカラセビディス氏は、私のようなケースは稀だと語った。他のレビュアーは、8時間~10時間動作したと述べている。さらにEveは、配信予定のソフトウエアアップデートでバッテリーはさらに持つようになるとしている。

またEveについては好意的に捉えたいところだが、Eve Vの購入者が気をつけておくべき点も強調しておこう。

会社はまだ新しく経験不足で、出荷にあたっては不手際があるかもしれない。またマイクロソフトやアップルのような会社と比べると、スタートアップなので、Eveのカスタマーサポートは手薄なものになるかもしれない。

各種のポートを備えている。2つのUSB-Cポートでは充電も可能、通常のUSBポートも2つある。マイクロSDカードスロットやもちろんヘッドフォンジャックもある。

一方、Surface ProはUSBポート1つ、充電に使う専用のSurface Connectポート、mini-Displayポート、マイクロSDカードスロット、ヘッドフォンジャックを備えている。その意味では、Eve Vはより先進的。4Kディスプレイが接続可能なThunderbolt 3をサポートしている。

遊び心も忘れていない。「バックスペース」キーの代わりに「Oops」キー。そしてWindowsキーとVを同時に押すと、キーボードのバックライトの色が変更できる。

全体的に言えば、Eve Vは使っていて楽しい。動作は速く、デザインも悪くない。本格的なゲームには不向きだが、外出先で使うヘビーユーザーには最適。ディスプレイも高品質で、明るさや発色はSurface Proよりも良い。

スタイラスも良い。タブレットとして使って、スケッチやノートをとる時にも十分。

もちろん、欠点がないわけではない。トラックパッドは一応使えるものの、Surface Proと比べるとダメ。

それでも、ヘビーユーザーやちょっと変わった製品を探している人にとって、Eve Vは非常におすすめなプロダクトだ。ただし販売は少量ごとにおこなわれ、以前の販売時にはたった3時間で売り切れてしまったので、入手は難しいかもしれない。

それでも、ヘビーユーザーやちょっと変わった製品を探している人には、非常にお勧めだ。だが入手は難しいかもしれない。販売はロットごとに行われ、前回の販売分はわずか3時間で売り切れてしまった。

[原文:A thousand strangers teamed up to make this amazing $1,500 alternative to the Microsoft Surface Pro]

(翻訳:塚本直樹/編集:増田隆幸)



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